西城

第四章 やはり京都

第百三十九話「自立」

 俺の周りの人びとの人生模様に触れて、他人事だと冷めた目で眺めていればいいものを、少し寂しい気持ちになっている。タケちゃんなら鼻で笑って「さぁ、朝まで飲もう。」と言ってくれるかもしれない。サエコなら真面目な顔で「そうならんように自分が頑張れ...
第四章 やはり京都

第百三十六話「人生」

 奥田さんから俺あてに電話がかかってきたのは、それから一カ月くらい経った頃だった。前田の件とは関係なく、昔話でもしながら飲もうというのが誘い文句なんだけど、なんだか怖い。闇金みたいな怖い職業のひとと飲むのなんて初めての経験だ。断ろうかとも思...
第四章 やはり京都

第百三十四話「対峙」

 俺を呼びに来た北尾は、もう足がすくんでしまって動けない様子なので、俺が対応するしかないと、仕方なくフロントに行ってみると、確かにド派手な服装をしたイカつい顔のヤクザ風の男が立っている。そして、その男と対峙して、前田が立っている。「ずっと待...
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