第五章 雄琴

第二百四十四話「子供みたいな」

俺の最近の楽しみは、仕事帰りのケイコを助手席に乗せてドライブしながら、その日にケイコが相手をしたお客様とのプレイ内容を詳細に聞くことだ。待合室で見送ってから先の、俺が直接見ることができない時間に、どんなことが行われているのかを聞いて、俺はめ...
第五章 雄琴

第二百四十三話「二号店」

ピチピチプレミアムが好調なスタートを切ったこともあり、最近は会長と遭っても、以前ほどビビらなくて済むようになってきた。会長のやり方や思考パターンを理解しながらも、俺なりのオリジナリティを出せるようになってきたから、その辺は評価してもらえてい...
第五章 雄琴

第二百四十二話「シバく」

ケイコとの一泊二日の小旅行は、俺にとっても気分転換になる旅行だった。物静かで、大人しくて、優しくて、気が利く、三拍子も四拍子も揃ったケイコは、とても良い女だ。なんでこんな良い女に対して、暴力を振るったり、長々と説教をしたりできるんだろうか。...
第五章 雄琴

第二百四十一話「光ったやろ。」

明るい場所で見るケイコというのも新鮮だ。自宅の近くまで迎えに行くのは怖いから、京都駅まで出てきてもらって、愛車のベンツでピックアップして白浜へと向かう。旦那に内緒で浮気相手と温泉旅行に行くことに興奮気味のケイコは、満面の笑みを浮かべながら、...
第五章 雄琴

第二百四十話「旅行計画」

ケイコがお客様と一緒に個室へと消えていくのを見送りながら、俺はひとり興奮している。乱交パーティで見知らぬオッサンと絡み合っているミカの様子を眺めていたのとは、また別の興奮だ。待合室でケイコの身体を舐めまわすように見ていたお客様が、どんな風に...
第五章 雄琴

第二百三十九話「昨晩のこと」

昨晩のことを反省しながら、雄琴へと向かう。相変わらず、ゴールデンウィークの渋滞が酷くて、思うように進まない状態だけど、今日はこれくらいが丁度いい。ケイコちゃんとのことを考えながら、ゆっくりと時間をかけて店に行きたい気分だから。 それにして...
第五章 雄琴

第二百三十八話「ベンツ」

さすがゴールデンウィークだけあって、滋賀県に向かう道路も混んでいる。俺が雄琴に向かう十時前後が、一番の渋滞なのかもしれない。普段はあまり運転をしない人たちが多いから、下手くそな運転が目立つし、いつもの通勤の倍以上の時間がかかるから、イライラ...
第五章 雄琴

第二百三十七話「タミー」

家族四人でビリヤードに来るなんて、なんだか不思議な気分だ。球と球がぶつかり合う音にサクラコが驚いて泣き出すんじゃないかと不安だったけど、音に合わせて自分の手を鳴らしながら上機嫌だ。俺も、球が弾ける音を聞いて、さらにテンションが上がってきた。...
第五章 雄琴

第二百三十六話「ブレイクショット」

相変わらず、すすきの店の担当を鮫島部長の部下が引き継いだことに不満を持つ石川部長が、頻繁に電話を掛けてきて、俺の貴重な時間を奪う。ただ、「ピチピチプレミアムの利益って、グループ全体の利益の二割を超えてますよ。」って言われて、たしかにそうかも...
第五章 雄琴

第二百三十五話「単純」

名門私立小学校に入学したカオルコが、二年生になった。完全にサエコに任せっきりだから、特に感慨深いものもないけど、すくすくと成長しているようだ。サエコは、子育てと言うよりも、名門校の母親同士の付き合いに疲れていて、「なんでランチで、フレンチと...
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