第四章 やはり京都

第四章 やはり京都

第百九十話「和臣」

 ベッドに入ったのが朝の七時過ぎだったから、午後から出勤にしようかと思ったけど、今日は店長候補のアイツの初めての勤務日だから、どうしても朝から行かなければならない。少しくらい寝たいと思いつつも、ミカとのカーセックスを思い出したら妙に興奮して...
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第百八十九話「まるで」

 おそらく二時間ぐらいだろうと思って、男のマンションから五十メートルくらいのファミレスに入って時間を潰しているんだけど、既に三時間が過ぎようとしているのに、全く連絡が来ない。もしかして、俺って、忘れられてるんとちゃうの。大丈夫かな。「お客様...
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第百八十八話「二人」

 ここ最近、タケちゃんの店で夜を明かして、空が白み始めてから帰宅することが多い。祇園のクラブを何軒かハシゴして、最終的にブクープに辿り着いて、酔っぱらって記憶を失くすまで飲むような感じだ。「今朝、何時に帰って来たん?」「何時やろ?覚えて無い...
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第百八十七話「時代遅れ」

 きっとアッシー君という口実で俺を呼び出して、そのうち「冗談だよ。」って言って、大阪で美味しいものを一緒に食べて、もしかしたら初詣にも行って、それからラブホテルに向かうっていう流れになるんだろうと思っていたけど、全く予想した流れとは別の方向...
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第百八十六話「分かりました」

 ずっと雲の上の存在だと思っていた会長と、こうして二人だけになることなんて、たぶん初めてだ。いつもは威圧感を周りに撒き散らしているような会長だけど、今日は妙な安心感のようなものを感じる。そういえば佐伯さんが昔、「あの人には全部が見えてる。」...
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第百八十五話「出資」

 日を追うごとに寒さが増してきて、そろそろ年末モードに気持ちを切り替えなければならないと思いつつも、ひとつの悩みが頭のなかを巡っていて、なんだか気分が乗らない。ミカとの連絡が途絶えていることも悩みと言えば悩みだけど、もっと大きな悩みに頭を抱...
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第百八十四話「降格」

 ついさっきまでの楽しい時間が、まるで夢だったように感じられる。ひとりでタクシーに乗って自宅に向かいながら、ミカにメッセージを送ったり、電話を掛けたりしてみるけど、全く反応がない。飯だけ食って、エッチもせずに別れるなんて初めてのことだ。もう...
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第百八十三話「お土産」

 すすきの視察のあいだ、かなり頻繁にミカとメッセージのやりとりをした。いきなりの出張で気分を害していたけど、どうにか機嫌が直りつつあり、俺が京都に戻ったら真っすぐにミカに会いに行くことを条件に、許してもらえることになった。俺も早くミカに会い...
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第百八十二話「ニュークラ」

 ファッションヘルス巡りに疲れ果てた俺たちは、若い女の子と楽しく酒が飲めたら良いということでキャバクラに行ったんだけど、なぜかノリが良すぎる店で困惑していた。店に入った時から、女の子の服がスケスケであることに違和感を感じていたけど、座って十...
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第百八十一話「超豪華ラインナップ」

 風俗の仕事をしているけど、どちらかというと風俗で遊ぶ方が好きだ。石川部長や、鮫島部長よりも、俺の方が風俗で遊んでいる回数が圧倒的に多いから、風俗雑誌の広告や記事では良さそうに見えるけど、実は別に大したことがない店を見抜く力がある。表面を装...
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