看護婦

第四章 やはり京都

第百五十四話「二回目」

 ミカちゃんからスグに電話が来るかもしれないと、ケータイを握りしめたまま、ウキウキしながら自宅に帰った。もちろん、電話はかかって来なかったけど、あんな綺麗な子と出会えて、ほんま良かった。「なんか今日、ご機嫌やねぇ。」「え、そうかな。」「ええ...
第二章 京都

第七十五話「まぶた」

 公衆電話を抱きかかえて泣き崩れている俺を、ナースセンターから飛び出してきた看護婦さんたちが病室まで運んでくれた。ベッドに横になったあとも、俺が落ち着くまで、しばらく見守ってくれていたと思う。何人かの看護婦さんの優しい視線に見守られながら、...
第二章 京都

第七十四話「背中」

 今日も朝からシズエが病室に来てくれている。すでに俺の入院生活は、一ヶ月と八日目を迎えた。時折、激しい頭痛や吐き気、腹痛などに襲われるけど、精密検査を受けても、身体には特に異常は見つからず、精神的な疲労が原因ではないかと、医者からも明確な病...
第二章 京都

第七十三話「点滴」

 点滴を取り替えに来てくれた上西さんという看護婦さんが、めっちゃ可愛かった。欧米人とのハーフなのかな。彫りの深い顔、特に目元の美しさに目を奪われた。患者と看護婦の情事を夢見るけど、朝から晩まで、ずっとシズエが隣におるから、何もでけへんやん。...
第一章 東京

第二十一話「先生」

 ベッドの上で胡座をかいたオヤジは「迎えに行かれへんかって、ごめんな。」と言う。自宅で倒れているところを、たまたま回覧板を持ってきた近所の人に発見されて、病院に搬送されたと聞いて、朝一番の新幹線で飛んできたのに、なんだか元気そうだ。「起きて...
タイトルとURLをコピーしました