ブクープ

第四章 やはり京都

第百六十六話「カップル」

 高島屋の大きな包みを抱えたまま、タクシーで祇園まで戻り、プリプリの前を足早に通り過ぎ、ブクープへと向かう。さすがに、全体ミーティングのために皆が集まっている職場に派手な包み紙の荷物を持って登場するのもどうかと思うから、困ったときのタケちゃ...
第四章 やはり京都

第百三十二話「今宮」

 この今宮という男のことが、俺は嫌いじゃない。あの西谷が、初めてのミーティングの時に、俺に対して刃向かってきたのも、今宮の人徳によるものだし、店の女の子との接し方にも、マネージャーとしての愛情が感じられる。だから、しばらく一緒に働いていれば...
第四章 やはり京都

第百二十四話「兆し」

 自分を押し殺してプリプリで働き、お客様の率直な意見を聞きにブクープへ行くという流れが、俺の日常になってきた。作戦開始から一週間が経ち、「面白そうだから、俺も行ってみよう。」というお客様が増えて、次々とプリプリの改善すべきポイントが明らかに...
第四章 やはり京都

第百二十三話「始動」

 俺がどれだけヤル気になったところで、出来ることは限られている。風俗店における店長というのは絶対的な存在で、それに抗うことは許されない。店長は雲の上の存在、俺は地面にひれ伏す平社員だ。だから、俺は、ただ、一生懸命に仕事をこなすしかない。「ナ...
第四章 やはり京都

第百二十二話「タケちゃん」

 木屋町のピチピチデラックスから、もう一度、祇園の切り通しに戻ってきた。すぐに内藤店長に物申しに行こうかとも考えたけど、どれだけ真剣に話したところで分かってもらえる相手では無さそうだから、やめとく。プリプリのスグ近所のビルに入っている「ブク...
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