サクラコ

第五章 雄琴

第二百三十七話「タミー」

家族四人でビリヤードに来るなんて、なんだか不思議な気分だ。球と球がぶつかり合う音にサクラコが驚いて泣き出すんじゃないかと不安だったけど、音に合わせて自分の手を鳴らしながら上機嫌だ。俺も、球が弾ける音を聞いて、さらにテンションが上がってきた。...
第五章 雄琴

第二百十三話「悪夢」

 雄琴のソープランドの売買の本契約が完了し、ピチピチグループ史上最大の投資額となる大規模な改修工事が始まった。プライベートでも、カオルコが見事にお受験を乗り越え、お嬢様大学の付属小学校への入学が決まった。公私ともに明るいニュースがあるのに、...
第四章 やはり京都

第百五十九話「誕生日」

 サエコが、サクラコと共に自宅へと戻ってきた。サエコの両親に預かってもらっていたカオルコも帰ってきて、田附家の家族四人の新しい生活が始まった。カオルコには、まだ長女になったという自覚がないから、これまでと同じようにお母さんに構って欲しそうに...
第四章 やはり京都

第百五十八話「ダブルヘッダー」

 ミカちゃんと俺は、エッチに関する考え方だけではなく、その他のモノの見方だとか考え方も、かなり似ている。ブランド品のようなもので自分を着飾るよりも、贅沢な食事や、美味しいワイン、そして、お互いを知るための会話など、そのシチュエーションを存分...
第四章 やはり京都

第百五十六話「祝い」

 翌朝、いつもより早めに家を出て、病院に立ち寄った。サクラコは、新生児室で寝ているため、ガラス越しに眺めるだけで、話しかけたり抱きかかえたりは出来なかった。サエコの方も、昨日は元気そうにしていたけど、やはり大仕事を終えて疲れがたまっていたの...
第四章 やはり京都

第百五十五話「幸福」

 いきなり「服部」と名乗られて、「誰やねん!」と思ったけど、こないだ世界地図のモニュメントの前でナンパしたミカちゃんだった。声の感じで何とか分かったけど、名字は教えてもらってなかったから、危うく気分を悪くさせるところだった。「すみません。こ...
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