カオルコ

第五章 雄琴

第二百十三話「悪夢」

 雄琴のソープランドの売買の本契約が完了し、ピチピチグループ史上最大の投資額となる大規模な改修工事が始まった。プライベートでも、カオルコが見事にお受験を乗り越え、お嬢様大学の付属小学校への入学が決まった。公私ともに明るいニュースがあるのに、...
第五章 雄琴

第二百五話「相槌係」

 カオルコのお受験面接の当日の朝、気持ちよく寝ているところをサエコに叩き起こされた。まだ朝の六時半、もう少し寝かせて欲しいとサエコの手を払いのけたんだけど、何度も身体を揺すられて、仕方なく起き上がった。なにか文句を言ってやろうと思ったものの...
第四章 やはり京都

第二百話「自分のペースで」

 ミカの部屋に立ち寄って、一週間前から置いたままになっていた道後温泉のお土産を持って、自宅へと戻った。返品が出来なかった福岡のお土産に関しては、ミカが職場や知り合いなどに配って処理してくれるというので任せた。サエコが喜んでくれるだろうと思っ...
第四章 やはり京都

第百九十二話「出張予定」

 店長候補として入店してから一カ月が経った和臣は、女の子たちからの信頼を勝ち取り、二人のマネージャーを従えて、俺の期待以上のスピードで成長している。プリプリが自分の手から離れてしまうような気がして少し寂しくもあるけど、俺自身が好きなように動...
第四章 やはり京都

第百七十六話「田附、パパ、ヒロキ」

 僅か二時間くらいの会議だったけど、普段の倍くらい疲れた。ピチピチグループを全国区の風俗グループにするという会長の野望が、本格的に動き出す。そして、専務の栗橋を筆頭に、俺と石川、鮫島の三人が、部長職の幹部として、会長を支えることになる。正直...
第四章 やはり京都

第百五十九話「誕生日」

 サエコが、サクラコと共に自宅へと戻ってきた。サエコの両親に預かってもらっていたカオルコも帰ってきて、田附家の家族四人の新しい生活が始まった。カオルコには、まだ長女になったという自覚がないから、これまでと同じようにお母さんに構って欲しそうに...
第四章 やはり京都

第百五十四話「二回目」

 ミカちゃんからスグに電話が来るかもしれないと、ケータイを握りしめたまま、ウキウキしながら自宅に帰った。もちろん、電話はかかって来なかったけど、あんな綺麗な子と出会えて、ほんま良かった。「なんか今日、ご機嫌やねぇ。」「え、そうかな。」「ええ...
第四章 やはり京都

第百四十話「インターネット」

 佐伯さんから「お前の好きにしたら、ええねん。」と言ってもらえて、力が漲ってきた。実際のところ、ウッチーの後釜でプリプリの店長になって、好きなように店を作り変えてきたんだけど、次々と辞めていった社員のことなどを考えると、少し弱気になっていた...
第四章 やはり京都

第百十七話「味噌」

 朝十時ごろに目覚めて、リビングに行くと、サエコから「何か食べる?」と声がかかる。カオルコが産まれてから一年と数か月が経ち、母親として余裕が出来たのか、俺のことも気遣ってくれるようになった。昨日も、深夜まで飲んでたから、まだ昨日の酒が残って...
第四章 やはり京都

第百十三話「ほんまでんがな。」

 カオルコが満五歳の誕生日を迎え、すくすくと成長している。元気だけが取り柄のサエコは、さらに元気さを増していて、母親であることに喜びを感じ、日々の生活を送っているようだ。我が子の子育てに悲壮感を出されても困るから、サエコのように楽しそうに頑...
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